検索したいワードを入力して、[検索]ボタンで実行されます。「照合:」のプルダウンメニューでマッチングの方法を選択できます。
(1) 用語のフィールド(属性名)
検索の種類と手順を説明する前に、検索結果となる用語には、どのようなフィールドがあるかを説明しておきます。DB上の用語テーブルは、以下のカラムを持っています。
カラム名 | 説明 |
---|---|
AID | (正の整数) 用語をユニークに識別するID |
CID | 辞書IDの2文字コード(01,02,03,06,11,99のどれか) |
WORD | 見出語(日本語) |
WORD_EN | 見出語(英語) |
SYNONYM | 同義語(日本語) カンマで挟み込んで複数が並ぶ。 |
SYNONYM_EN | 同義語(英語) カンマで挟み込んで複数が並ぶ。 英語の略語・略称もここに登録している。 |
ONE | 索引用のカタカナ1文字(ア・イ・ウなど) |
ONE_EN | 索引用のアルファベット1文字(A・B・Cなど) |
CONTENT | 説明テキスト(日本語) |
CONTENT_EN | 説明テキスト(英語) |
EXPLANATION | スクエアリングサービスで独自に解説したテキスト |
上記のカラムは、AID以外は全て文字列(charやvarchar)です。後述の述語検索では、SQLのWHERE句に埋め込む条件式を編集して検索が可能です。
(2) 完全一致と部分一致の検索
最も通常的な検索は、検索ワードを1つだけ入力して、完全一致や部分一致の検索を行うことです。例えば、検索ワードに「error」と入力して、[検索]ボタンを押します。
- 完全一致・部分一致の検索では、3つのパターンを用意しています。1~3の整数値で識別しています。
- [1] 見出語・同義語の完全一致
- [2] 見出語・同義語の部分一致 (標準)
- [3] 見出語・同義語やテキストの部分一致
- 入力されたワードに日本語が含まれていれば、日本語の見出語・同義語・説明テキスト・解説テキストのフィールドが検索対象になります。
- 入力されたワードに日本語が含まれていなければ(すべて英字や数字であれば)、英語の見出語・同義語・説明テキストのフィールドが検索対象になります。 前述のカラムで"_EN"のサフィックスになっているフィールドが対象です。 この場合、日本語の見出語・同義語・説明テキスト・解説テキストのフィールドは、マッチングの対象にならない仕様に注意ください。
- 完全一致や部分一致の判定のためには、用語がどのように名寄せを行って登録されているかが重要です。 詳細は、見出語・同義語の名寄せを参照ください。
- 完全一致・部分一致の検索の他に、以下のような特殊な検索を用意しています。
特殊な検索 説明 複合条件検索 カンマ「,」やプラス「+」のセパレータで区切って複数ワードが入力された場合 索引検索 規定の1文字「ア・イ・ウ・A・B・C」などが入力された場合 述語検索 "SQL:"のプレフィックスに続けて入力された場合 出典検索 "@"のプレフィックスに続けて出典の略称名が入力された場合 AID検索 "@"のプレフィックスに続けて整数値が入力された場合 ダイレクト検索 URLパラメータで検索ワードを指定して見出語・同義語の完全一致で検索するモード
(3) 見出語・同義語の名寄せ
完全一致や部分一致の判定のためには、用語がどのように名寄せを行って登録されているか、また入力された検索ワードがどのように字句解析されているかを理解しておく必要があります。 辞書を横断的に検索できるように見出語・同義語に、以下のような名寄せを行っています。
日本語の見出語・同義語
- 文字列のトリミング(前後の空白文字の除去)を行っています。
- 全角のアルファベットと数字は、すべて半角に変換しています。
- 中黒「・」は取り除いています。例えば「ビジネス・プロセス」ではなく、「ビジネスプロセス」となります。
- 「要件」の多くは「要求」を同義語として登録しています。英語ではどちらも「requirement」です。「requirement」で検索するか、「要求,要件」のようにOR条件で検索してください。
- 「製品」と「プロダクト」、「管理」と「マネジメント」、「領域」と「ドメイン」など、カタカナ語が浸透している用語の多くは同義語として登録しています。「product」など英語で検索する方が無難です。
- 「ステークホルダー」などのカタカナ語の最後の長音は、用語によっては省略されるものもあります。長音なしで検索する方が無難です。また、interfaceはインタフェースとしています。長音には注意ください。
- 原本の辞書には存在しない見出語を、コース学習での便宜のために独自に追加したものがあります。出典を SQUARING としています。引用の際はご注意ください。
英語の見出語・同義語
- 文字列のトリミング(前後の空白文字の除去)を行っています。単語間の半角スペースはオリジナルのままです。
- 英語の見出語は、全て小文字に変換しています。
- 英語の略称は、同義語として大文字で登録しています。
- 「lifecycle」,「life-cycle」,「life cycle」などのシノニムに注意してください。同義語として登録されていないものもあります。「ライフサイクル」と日本語で検索する方が無難です。
- 単数形と複数形に注意してください。例えば、見出語・同義語を検索したい場合は「entity,entities」のようにOR条件を使ってください。テキスト中から検索したい場合は「entit」のように語尾を切り捨てて検索ください。
説明テキスト・解説テキスト
- 文字列のトリミング(前後の空白文字の除去)を行っています。単語間の半角スペースはオリジナルのままです。
- 日本語の場合、全角のアルファベットと数字はすべて半角に変換しています。中黒「・」や全角スペースは取り除いています。
- テキスト中からさらに参照したい用語は、バッククオート「``」で挟み込んで登録しています。 部分文字列で検索するとき、バッククオートで挟まれたものはヒットしません。例えば、「`要求管理`システム」と登録されているものは、「要求管理システム」では検索できません。 「要求管理+システム」のようにAND条件で検索する方が無難です。
入力の検索ワード
- 検索ワードは、最大128文字まで入力可能です。
- 入力の文字列はトリミング(前後の空白文字の除去)を行っています。単語間の半角スペースは入力のままです。
- 検索ワードの入力では、読点「、」、半角カンマ「,」、全角カンマ「,」、半角括弧「(」、全角括弧「(」、半角閉括弧「)」、全角閉括弧「)」、半角プラス「+」、全角プラス「+」、中黒「・」の10文字はセパレータなります。 分割された検索ワードは複合条件検索になります。
- 規定の1文字「あ・い・う・ア・イ・ウ・A・B・C・a・b・c」などを入力すると、索引検索になります。
- "@"のプレフィックスに続けて入力すると、出典検索またはAID検索になります。
- "SQL:"のプレフィックスに続けて入力すると、述語検索になります。
- ピリオド「.」は、SQLの制約によりアンスコ「_」に置換して検索します。また、SQLの制約により「*%$~{}[]」の特殊文字は検索ワードには使えません。無条件に取り除きます。
(4) 複合条件検索
複合条件検索は、検索ワードに複数のワードを並べて、OR条件やAND条件で連結して検索するものです。簡易な条件しか扱えません。
- 読点「、」、半角カンマ「,」、全角カンマ「,」、半角括弧「(」、全角括弧「(」、半角閉括弧「)」、全角閉括弧「)」で区切ると、OR条件として連結します。例えば、「要求,要件」や「要求(要件)」のような入力がOR条件になります。 OR条件は、複数の用語を並べて比較する場合に効果的です。例えば、「静的テスト,動的テスト」のような入力で両者を比較してみてください。
- 半角プラス「+」、全角プラス「+」、中黒「・」で区切ると、AND条件として連結します。例えば、「要求+管理」のような入力がAND条件になります。「ビジネス・プロセス」は「ビジネス+プロセス」のAND条件として解釈します。
- 入力の先頭や末尾に添えられたセパレータは取り除きます。
- 全角スペースは検索ワードから取り除きます。セパレータとしては扱いません。
- 「A,B,C」、「A+B+C」のように3項目以上を並べても有効です。「A,B+C」、「A+B,C」のような組み合わせも可能ですが、SQLではAND条件はOR条件より優先されることを理解して使用してください。
- OR条件やAND条件を括弧で囲って論理演算の順序を指定することはできません。
- 検索履歴では、[要求,要件]や[要求+管理]のように鍵括弧「[]」で挟まれて表示されます。
(5) 索引検索
用語は、索引用に「ア・イ・ウ」や「A・B・C」でまとめられています。前述のONEやONE_ENのフィールドを使っています。索引検索は、これらのONEやONE_ENのフィールドで検索します。
- 規定の1文字「あ・い・う・ア・イ・ウ・A・B・C・a・b・c」などが入力されると、索引検索になります。ひらがなはカタカナに変換し、小文字は大文字に変換します。全角英字は半角に変換します。
- 「が」や「パ」などが入力された場合は、索引検索の対象外であり、通常の部分文字列検索となります。大量にヒットすることになるので注意ください。
※逆に「ア」などの1文字を指定して部分一致で検索することはできません。必要なら、述語検索でlikeを使って対応ください。 - 検索履歴では、[ア]や[A]のように鍵括弧「[]」で挟まれて表示されます。
(6) 述語検索
述語検索は、SQLのWHERE句の条件式を直接編集して検索します。前述の用語のフィールド(属性名)を使います。全てのフィールドは文字列(charまたはvarchar)です。
- 検索ワードで、"SQL:"のプレフィックスに続けて入力された文字列をWHERE句に連結してSQLを生成します。
- 例えば、SQL:1と入力すると、WHERE句は "where 1" となり、辞書の全件が検索されます。ただし、表示の最大件数によって制限されます。ゲストの方は100件までです。
- 例えば、英語の説明に「requirement」が含まれ、それを「要件」と訳している可能性のあるものを探すには、以下のような検索がいいでしょう。
SQL:(CONTENT_EN like '%requirement%' and CONTENT like '%要件%')
- 例えば、「要件管理」を漏れなく検索したいときは、以下のように指定するといいでしょう。
SQL:((WORD like '%要件%' or WORD like '%要求%') and (WORD like '%管理%' or WORD like '%マネジメント%')) or ((CONTENT like '%要件%' or CONTENT like '%要求%') and (CONTENT like '%管理%' or CONTENT like '%マネジメント%'))
- 検索ワードは、最大128文字ですので、長いWHERE句は入力できません。
- 直接のSQL文の編集になるため、構文を間違えるとエラーになり、検索結果は0件となります。特にエラーメッセージも表示しないので、SQLに自信のある方のみ利用ください。
- "order by" などは制御できません。更新系の操作も受け付けません。
- 検索履歴では、[SQL:1]のように鍵括弧「[]」で挟まれて表示されます。
(7) 出典検索
出典検索は、出典の略称名を指定して、文献の正式なタイトルを取得します。 説明テキストでは、項目ごとに出典の略称名を添えています。全ての用語ではありませんが、大半の用語で明示しています。その略称名のリンクから出典検索が行えます。
- 検索ワードで、"@"のプレフィックスに続けて出典の略称名が入力された場合、出典データベースから詳細情報を取得します。 PMBOKやISTQB 4.4のリンクは、"@PMBOK"や"@ISTQB 4.4"の検索ワードで検索を行っています。
- 検索ワードで、"@"のプレフィックスに続けて正の整数値が入力された場合は。後述のAID検索になります。
- 検索履歴では、"@"のプレフィックス付きで表示されます。
(8) AID検索 (管理者用)
全ての用語はユニークな識別子であるAID(正の整数値)を保持しています。AID検索は、その整数値を指定して用語を取得します。 ご指摘を受けた用語を管理者がダイレクトに参照するために用意した機能であり、一般には利用する場面はありません。
- 検索ワードで、"@"のプレフィックスに続けてAID(正の整数値)が入力された場合、該当する用語を1つだけ取得します。"@1234"のような指定になります。
- 検索履歴では、"@"のプレフィックス付きで表示されます。
(9) ダイレクト検索
URLパラメータで検索ワードを指定して、見出語・同義語の完全一致で検索するモードです。検索条件を指定するGUIはありません。 URLは、以下のようになります。
(a) http://squaring.jp/glossary/direct.html?word=error (b) http://squaring.jp/glossary/direct.html?cid=00&word=error
- 上記の(a),(b)はリンクになっているのでクリックしてみてください。
- 辞書指定(cid)は初期値が「[03] テスティング辞書 (ISTQB)」になっているので、5つの辞書を横断的に検索する場合は、cid=00を添えてください。