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用語は 16 件ありました。

1 インシデント
incident
(01)IEEE-CS-SE-Vocabulary
サービスの標準運用の部分ではないイベントや、サービス品質への妨害や低下をもたらすイベントやもたらす可能性のあるイベント。インシデントには「私はどうすればいいのか」といった問い合わせを含めてもよい。[ITSM]
any event which is not part of the standard operation of a service and which causes or may cause an interruption to, or a reduction in, the quality of that service. [ITSM]
Note: may include request questions such as "How do I..?" calls.
See also: software test incident.
インシデントには、サービス要求を含む場合もある。
誤りエラーバグ欠陥フォールト問題逸脱故障、インシデント、不正(アノマリー)も参照のこと。
2 インシデント
incident
(02)ITIL-Glossary
(1) ITサービスの計画外の中断や、ITサービスの品質の低下。サービスにまだ影響していない構成アイテム障害インシデントである。例えば、ミラー化されたディスクの1つに起きた障害など。[ITIL V3]
(2) サービスの計画外の中断や、サービスの品質の低下。[ITIL V4]
(1) An unplanned interruption to an IT Service or a reduction in the Quality of an IT Service. Failure of a Configuration Item that has not yet impacted Service is also an Incident. For example Failure of one disk from a mirror set. [ITIL V3]
(2) An unplanned interruption to a service or reduction in the quality of a service. [ITIL V4]
※ITILでは、インシデントの対象をITサービス構成アイテムと捉えている。
※ITILでの不正の用語は、エラー問題障害(故障)、インシデントである。障害の原因がエラーであり、インシデントの原因が問題である。そして、障害インシデントであったり、問題であったりする。
※[ITIL V4]では、「ITサービス」を単に「サービス」と言い換えたことが分かる。
3 インシデント
incident
(03)Testing-Glossary
テストインシデント、ソフトウェアテストインシデント
test incident, software test incident
発生するイベントで、調査が必要なもの。[IEEE 1008][ISTQB 2.3]
Any event occurring that requires investigation. [IEEE 1008][ISTQB 2.3]
※JSTQBでは「発生した事象中」となっているが、発生する可能性のあるイベントも対象であるため「発生する」の表現の方が適切である。「予期しなかったイベントで、調査が必要と判断されたもの」を言う。
逸脱ソフトウェアテストインシデントテストインシデントは同義に扱われている。
不正インシデントと同義に扱う場合がある。ただし、不正には、欠陥故障インシデントなどを総称的に表現する用語としての使い方があり、文脈から判断する必要がある。
※[ISTQB 4.4]からは、インシデントという表現は原則使わないことになる。そのため、欠陥不正に寄せられた用語が使われることになる。インシデントレポート欠陥レポートになるなど。[ISTQB 2.3]のインシデントが付いた用語は、[ISTQB 4.4]ではことごとく廃止になっている。
誤りエラーバグ欠陥フォールト問題逸脱故障、インシデント、不正(アノマリー)も参照のこと。
4 インシデントレコード
incident record
(02)ITIL-Glossary
インシデントの詳細を含むレコード。各インシデントレコードには、単一のインシデントライフサイクルが記録される。[ITIL V3]
A Record containing the details of an Incident. Each Incident record documents the Lifecycle of a single Incident. [ITIL V3]
5 インシデントレポート
incident report
(03)Testing-Glossary
テストインシデントレポート、ソフトウェアテストインシデントレポート
test incident report, software test incident report
テスト中などに発生したイベントで調査が必要なものについて報告するドキュメント。[IEEE 829][ISTQB 2.3]
A document reporting on any event that occurred, e.g. during the testing, which requires investigation. [IEEE 829][ISTQB 2.3]
※JSTQBでは「発生したあらゆるインシデント(テストの最中に調査を必要とする事象など)を報告するドキュメント」と表現されているが、あらゆるインシデントではないし、テストの最中に限定することではない。インシデントレポートは、IEEE 829-1998標準で提示されるドキュメントの1つである。そこでは「予期しなかったイベントやふるまいで、調査が必要と判断されたものについての詳細な記録」と表現されている。IEEE 829-2008標準ではアノマリーレポートと呼んでいる。
期待結果実際の結果逸脱を観察し、それが既知のものでなく調査が必要と判断したものがインシデントである。調査の結果、テストウェアに問題はなく、観察者にも誤りがないと判断されると、対象プロダクトの故障となる。
※[ISTQB 4.4]からは、欠陥レポートとして捉えること
6 インシデントロギング
incident logging
(03)Testing-Glossary
テスト中などに発生したインシデントの詳細を記録すること。[ISTQB 2.3]
Recording the details of any incident that occurred, e.g. during testing. [ISTQB 2.3]
7 インシデント管理
incident management
(02)ITIL-Glossary
(1) すべてのインシデントライフサイクルを管理するために使用されるプロセス。インシデント管理の主要な達成目標は、可能なかぎり迅速に、ユーザーに対するITサービスを回復させることである。[ITIL V3]
(2) できるだけ早く通常のサービス運用を回復することで、インシデントによる悪影響を最小限に抑えるプラクティス。[ITIL V4]
(1) The Process responsible for managing the Lifecycle of all Incidents. The primary Objective of Incident Management is to return the IT Service to Users as quickly as possible. [ITIL V3]
(2) The practice of minimizing the negative impact of incidents by restoring normal service operation as quickly as possible. [ITIL V4]
8 インシデント管理
incident management
(03)Testing-Glossary
インシデントマネジメント
インシデントを認識、調査、対応(taking action)、処理(disposing)するプロセス。インシデントの記録、分類、影響の識別が必要。[IEEE 1044][ISTQB 2.3]
The process of recognizing, investigating, taking action and disposing of incidents. It involves logging incidents, classifying them and identifying the impact. [IEEE 1044][ISTQB 2.3]
※シラバスでは、欠陥ライフサイクルとして、4つのプロセス(認識、調査、対応、処理)と3つの作業(記録、分類、影響の識別)が明示されている。用語はそれに合わせている。
※[ISTQB 4.4]からは、欠陥管理として捉えること
9 インシデント管理ツール
incident management tool
(03)Testing-Glossary
インシデントマネジメントツール
インシデントの記録と状態追跡を促進するツール。多くの場合、ワークフロー機能を備えていて、インシデントの割り付け、是正、再テストを追跡・制御できたり、レポート機能も持っている。[ISTQB 2.3]
A tool that facilitates the recording and status tracking of incidents. They often have workflow-oriented facilities to track and control the allocation, correction and re-testing of incidents and provide reporting facilities. [ISTQB 2.3]
欠陥管理ツールも参照のこと。発生した不正欠陥として管理したいか、インシデントとして管理したいかの差異によって呼称が変わる。
※[ISTQB 4.4]からは、欠陥管理ツールとして捉えること。
10 サービスインシデント
service incident
(11)CMMI-DEV-Glossary
サービスに対する実際の、または潜在的な干渉の兆候。顧客やエンドユーザーからの苦情はインシデントの一種であり、非常に単純なサービスであっても苦情は発生する可能性があるため、サービスインシデントはどのサービスドメインでも発生する可能性がある。文脈から意味が明らかな場合は、簡潔にするためにサービスインシデントの代わりにインシデントという用語を使用する。
An indication of an actual or potential interference with a service. Service incidents can occur in any service domain because customer and end user complaints are types of incidents and even the simplest of services can generate complaints. The word "incident" can be used in place of "service incident" for brevity when the context makes the meaning clear.
11 ソフトウェアテストインシデント
software test incident
(01)IEEE-CS-SE-Vocabulary
ソフトウェアテストの実行中に発生するイベントで調査を必要とするもの。[SSUT]
an event occurring during the execution of a software test that requires investigation. [SSUT]
12 テストインシデントレポート
test incident report
(01)IEEE-CS-SE-Vocabulary
テストプロセスで発生するイベントで調査が必要なものについて報告するドキュメント。[SSEV]
document reporting on any event that occurs during the testing process which requires investigation. [SSEV]
13 偶発的凝集
coincidental cohesion
(01)IEEE-CS-SE-Vocabulary
凝集のタイプの1つであり、1つのソフトウェアモジュールによって実行されたいくつかのタスクが、他のモジュールと機能的な関係を持っていないこと。[SSEV]
a type of cohesion in which the tasks performed by a software module have no functional relationship to one another. [SSEV]
See also: communicational cohesion, functional cohesion, logical cohesion, procedural cohesion, sequential cohesion, temporal cohesion.
※凝集度は、偶発的(coincidental)、論理的(logical)、一時的(temporal)、手順的(procedural)、通信的(communicational)、逐次的(sequential)、機能的(functional)に分類されている。この順に凝集度は高くなる。
14 平均サービスインシデント間隔
mean time between service incidents
(02)ITIL-Glossary
MTBSI
信頼性を測定、報告するために使用される測定基準MTBSIは、システムまたはITサービスに障害が発生した時点から、次に障害が発生した時点までの平均時間である。MTBSIは、MTBFとMTRSを足したものに等しい。[ITIL V3]
A Metric used for measuring and reporting Reliability. MTBSI is the mean time from when a System or IT Service fails, until it next fails. MTBSI is equal to MTBF + MTRS. [ITIL V3]
15 拡張版インシデントライフサイクル
expanded incident lifecycle
(02)ITIL-Glossary
インシデントライフサイクルの詳細な段階。検出診断修理復旧、回復という段階がある。拡張版インシデントライフサイクルは、インシデントインパクトを増大させたすべてのものを把握し、それらをコントロールまたは低減する方法を計画するために使用される。[ITIL V3]
Detailed stages in the Lifecycle of an Incident. The stages are Detection, Diagnosis, Repair, Recovery, Restoration. The Expanded Incident Lifecycle is used to help understand all contributions to the Impact of Incidents and to Plan how these could be controlled or reduced. [ITIL V3]
16 重大なインシデント
major incident
(02)ITIL-Glossary
(1) インシデントインパクトのうち、最上位のカテゴリ。重大なインシデントは、事業体にとって深刻な中断の原因になる。[ITIL V3]
(2) ビジネスに重大なインパクトを与えるインシデントであり、即時の調整による解決が必要となる。[ITIL V4]
(1) The highest Category of Impact for an Incident. A Major Incident results in significant disruption to the Business. [ITIL V3]
(2) An incident with significant business impact, requiring an immediate coordinated resolution. [ITIL V4]